ファクタリング仕訳の仕方・会計上のメリット【サルでも分かる】

元銀行員
ファクタリングを利用した場合の仕訳はどうなっているんだろう?と迷っていませんか。

この記事では、元大手銀行の融資業務に10年勤めた私が、誰よりも分かりやすく、サルでもわかるファクタリングの仕訳についてお伝えしたいと思います。

 

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ファクタリングとは

納品・サービス提供が完了しており、すでに請求書を出しているが、支払い側の都合により、まだ入ってきていないキャッシュ(売掛金)を買い取ってくれるサービス=ファクタリングサービスと言います。

詳しくは、こちらの記事からどうぞ。
⇒即日資金調達可能なファクタリングとは?

 

あなた
ファクタリングの仕訳ってどうなってるんだ?会計処理が分からん
元銀行員
ファクタリングが初めての方は、会計処理・仕訳について疑問が生まれると思います。しかし、難しいことはありません。

また、この仕訳にファクタリングのもう一つのメリットがあります。

 

仕訳の仕方がわかると、メリットは自然に見えてきますので、まずは仕訳の仕方を見てみましょう。

ファクタリング仕訳の仕方

あなた
ファクタリングとはいえ、調達は調達でしょ?
元銀行員
いいえ、違います。ファクタリングは「借入」ではありません。

ファクタリング=売掛債権を売る」です。具体的には「譲渡」となります。

 

仕訳は他の場合でもそうですが、一つ一つの動きを追っていきます。

ここでもまず、ファクタリング取引の流れから追ってみましょう。

取引の流れ

  1. 販売先に商品を売り、売掛金が発生する。
  2. 発生した売掛金をファクタリング会社に譲渡する。
  3. ファクタリング会社から売掛金に見合った入金を受ける。

ファクタリングの流れを簡単に説明すると、この3段階です。

では、それぞれどのような仕訳になるかを見ていきます。以下の条件で取引したとします。

取引条件例

【売上10,000円 手数料率10%】

1:販売先に商品を売り、売掛金が発生する

これは簡単ですね。

調達

借方
【売掛金 10,000円】

貸方
【売上 10,000円】

ここまでは、ファクタリングをやっているやっていないにかかわらず、売上があったら当然やってますね。

 

2:発生した売掛金をファクタリング会社に譲渡する

さあ、ここからがファクタリング独自の仕訳です。

売掛金をファクタリング会社に【譲渡】するわけですが、その代わりにファクタリング会社からの入金を待っている状況になります。

ここは少しわかりにくいかもしれませんが、概念としては重要です。先に結論を言うと、以下のようになります。

調達

借方
【未収入金 10,000円】

貸方
【売掛金 10,000円】

あなた
あれ?両方流動資産の中。しかも、両方入金待ちという意味では一緒でしょ?何でこんな仕訳するの?

確かに実態としては変わらないのですが、

  • 売掛金=【通常の営業取引で発生した債権】
  • 未収入金=【通常の営業取引以外で発生した債権】

という違いがあります。

ファクタリング会社からの入金は、あくまで譲渡によるものですから、未収入金となるのです。

 

3:ファクタリング会社から売掛金に見合った入金を受ける。

ここで取引は完了です。

(2)で売掛金が未収入金に代わっています。その未収入金が入金されてくるわけですから、貸方は未収入金になります。では、借方は何になるでしょうか?

ここではお金がどこに入りますか?預金ですよね。ですから、ここは以下のようになります。

調達

借方
【普通預金  9,000円】
【売掛債権譲渡損 1,000円】

貸方
【未収入金 10,000円】

あなた
あれ?普通預金だけじゃない…

 

このように思われた方は、手数料のこと忘れてませんか?手数料は通常、入金のつど引かれて入金されます。

ですから、未収入金と実際の入金額に差が発生します。この辺りは手形割引と似てますね。

ここでは「売掛債権譲渡損」としましたが、「売上債権譲渡損」「売掛債権売却損」などの表現でも誤りではありません。

 

元銀行員
しかし、調達だからといって「借入金利」ではないので注意しましょう。

また、この売掛債権譲渡損は、通常営業外費用に計上されます。特別損失でないのは当然ですが、一般管理費や売上原価でもありません。

先の未収入金のところでも説明しましたが、ファクタリング取引は「通常の営業取引ではない」ことから、営業外費用となるのです。

ファクタリングの勘定科目について

「売掛債権譲渡損」「売上債権譲渡損」「売掛債権売却損」として計上するのが望ましいのですが、会計ソフトの都合上、このような勘定科目が設定されていないこともあります。

その場合は、「雑損失」「債券割引料」「支払い手数料」などを適応してもかまいませねん。

ファクタリングと消費税

売掛金は有価証券として扱われ、これらの譲渡は非課税取引となる、と消費税法施行令に明記されています。

ファクタリングに関する費用は、消費税は含ませません。ファクタリング会社も消費税を上乗せして請求することもできません。契約前に必ず内訳を確認し、消費税という項目をチェックしましょう。

 

元銀行員
いかがでしょうか?結構簡単ではありませんでしたか?

慣れない言葉を覚えてしまえば、あとは通常やっている仕訳と同じ感覚で処理できます。

「経理がややこしくなる」ということはありませんので、安心してファクタリングを検討してみてください。

 

元銀行員
では、次にファクタリングの会計上のメリットをお伝えします。

ファクタリング仕訳の会計上メリット

あなた
あれ?全部流動資産の欄の中で移動してて、負債が全く動いてないぞ…

仕訳を理解できたところで気付かれた方も多いと思いますが、ファクタリングのメリットの中での大きなポイントがここです。

通常調達というと

【普通預金 10,000円】

【短期借入金 10,000円】

このように資産と負債のバランスがとられるのが普通です。

しかし、ファクタリングは「あくまで売掛債権を売っているだけなので、借入ではない」のです。

ですから、極めて単純にファクタリング取引における仕訳を説明すると【売掛金が減って、預金が増える】だけです。

 

手元には現金が増えて、借入は増えないのですから、決算書もかなりスッキリします。

メリットとして何より借入が増えませんから、対外的な審査に有利なのは言うまでもないでしょう。

実はこのメリットを狙って、上場クラスの企業でもファクタリングを利用している会社は多いのです。

決算末だけ、ファクタリングを目いっぱい使って、借入を圧縮する…というような。

銀行などに「借入多いですねぇ」などと言われている方は、このメリットだけでも検討する価値があると言えます。

 

ファクタリング仕訳での注意すべきポイント

注意点

「売掛金が減って、預金が増えるだけ」と言いましたが、これにはひとつだけ条件があります。

それは【買戻し条項がないこと】です。

ファクタリングは通常買戻しはありません。しかし、買戻し条項がある契約も存在します。

仮に買戻し条項がある場合は、決算書の個別注記に偶発債務として記載することが必要になります。

そうなると銀行などの評価の際に、「何だ、売掛金は本当はこんなにあったのか」ということになってしまい、メリットが半減します。

「借入が増えないのだからいい」と思われるなら、それでもいいのですが、実は銀行は「売掛債権の回収期間」もスコアリング項目に入っています

回収期間は短い方がよいのですから、ファクタリングを利用していることが分からなければ、その項目も改善するというわけです。

ですから、銀行スコアの改善効果を期待する場合は、契約に「買戻し条項」が無いことをしっかり確認しましょう。

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