手形割引とファクタリングの違い【サルでもわかる】

元銀行員
手形割引とファクタリングの違いで迷っていませんか?

この記事では、元大手銀行の融資業務に10年勤めた私が、誰よりも分かりやすく、手形割引とファクタリングの違いについてお伝えしたいと思います。

 

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この記事は、こんな方におすすめ

・手形割引とファクタリングの違いを知りたい方
・銀行などに借入取引のある方
・ファクタリングに興味はあるが、よく分からない方

 

あなた
手形割引を使ってる話はよく聞くけど、ファクタリングはあまり聞かないな…。違いってどこにあるんだ?

手形割引とファクタリングは、本来利用するべきシーンは、とても似ているんです

それでは早速、見ていきましょう!

 

ファクタリングと手形割引の共通点と違い

ファクタリングとは

納品・サービス提供が完了しており、すでに請求書を出しているが、支払い側の都合により、まだ入ってきていないキャッシュ(売掛金)を買い取ってくれるサービス=ファクタリングサービスと言います。

あなた
あれ?それって手形割引と同じじゃないのか?

結論から言うと、効果はかなり似ています。

しかし手形割引とファクタリングは、違うところも多くあります。

 

元銀行員
ではまず、ファクタリングと手形割引の共通点をみていきましょう。

ファクタリングと手形割引の共通点

共通点1:受取期日前に現金に替えることができる

手形割引・ファクタリングともに、期日前に現金化する手段です。

 

共通点2:売上を基にした資産を譲ることが条件

手形割引・ファクタリングともに、売上が基にあります

メモ

  • 手形割引:売上の対価として受け取った手形を担保に入れることで、期日前に現金化する手段。
  • ファクタリング:売上の対価として受け取れる現金をもらう前に「貰う権利を譲ること」で、現金化する手段。

ここで、2つの違いが出てきましね。

 

元銀行員
では、ファクタリングと手形割引の違いをみていきましょう。

ファクタリングと手形割引の違い

違い1:手形は現物があり、ファクタリングはない

2つの大きな違い

  • 手形割引:現物がある
  • ファクタリング:現物がない

ファクタリングと手形割引は現物があるか、ないか】ここが一番大きな違いです。

ファクタリングを理解しにくい大きな理由も、この【現物がない】というところにあります。

元銀行員
現物とは、【現実に物がある】ということ。
この場合は、【手形】という【】があるということです。

 

手形割引の場合、あなたの手元に手形【現物】があるということが前提になります。

その手形を銀行・金融会社に渡すことで、手形の代わりに現金を受け取ることができます。言いかえれば、手形を質に入れて、現金を借りているといってもいいでしょう。

ちなみに手形割引では、手形という紙自体を授受することで担保にするわけですが、その際、手形には【裏書】という方法で、人に権利を受け渡したことを証明する方法があります。

元銀行員
【裏書】とは文字通り、【手形の裏に譲渡人の記名・押印をする】ことです。

 

そう、手形は初めから【他人に譲られることを前提とした機能がある】ということなんです。そのため、手形割引が資金調達の主流となっています。

受け取る側の銀行や金融会社にとっては、手形の裏書が正しく記載されていれば権利上の問題は何もありません。また、手形自体は手元に抑えているわけですから、あとは手形を出した業者が期日までに現金を払えるのなら、何の問題もないわけです。

 

一方で、ファクタリングは形のあるものを譲るわけではありません。

あくまで【お金を貰える権利】を譲るため、目に見えるものとして渡すことができません。また手形のように「裏に次の所有者を書けばよい」というほど簡単ではありません。

ファクタリングよりも手形割引が早い段階で普及した理由は、この【現物がある】というところにあります。やはり目に見える「物」がある方がなんだか安心しますよね。

 

元銀行員
では、もう1つの違い【遡及権】について見てみましょう。

違い2:手形割引は遡及権があり、ファクタリングは遡及権を選べる

◼手形割引には遡及権(そきゅうけん)がある

手形割引には、【遡及権(そきゅうけん)】というものが存在します。遡及権=償還請求権(しょうかんせいきゅうけん)とも言います。

あなた
ん?聞いたことのない言葉が出たぞ。わからんぞ?
元銀行員
簡単に言うと【遡及権(そきゅうけん)=手形割引は、お金を返さないといけない時がある】ということです。
あなた
え?さっきは手形を譲るといったじゃないか。何で手形を譲ったのに、またお金を返さなきゃいけないんだ?

 

これには理由がもちろんあります。簡単な例でご説明します。

遡及権(そきゅうけん)の事例

トマト農家Aさんは、八百屋Bさんが発行した手形を売上の対価として受け取りました(期日3月末)。

トマト農家Aさんは、資金繰の必要から2月末に◯◯銀行に手形割引として八百屋Bさんの手形を差し入れ、現金を受け取りました=【手形割引】

3月末、◯◯銀行が期日が来たので手形の金額を払うよう八百屋Bさんに要請したところ、八百屋Bさんは資金不足で払えませんでした=【手形不渡り】

◯◯銀行は、八百屋Bさんが払えなかった結果、トマト農家Aさんに渡した現金が回収できなかったので、トマト農家Aさんに現金を返す(手形を買い戻す)ように要請しました。

これが遡及権(そきゅうけん)の行使です。

 

この例を見てわかると思いますが、手形割引における裏書は実は「売買」ではありません

通常の売買は、買ってしまった後に問題がおきても売った側に責任はありません(実際は保証などをしていますが)。

しかし、手形割引はあくまでも【八百屋Bさんが支払うことを前提にした譲渡】です。

上の例だと「八百屋Bさんが払ってくれるはずだから、八百屋Bさんから受け取ってよ」と言っているに過ぎず、もし八百屋Bさんが払ってくれなければ、やっぱりトマト農家Aさんが負担しなければいけません。

八百屋Bさんが払えなかった場合、◯◯銀行は八百屋Bさんの手形をトマト農家Aさんに返すことができるのです。

しかも、◯◯銀行は手形割引をした時に渡した現金を返してもらう権利もあるのです。

これは仕訳の時にも重要なポイントです。仕訳に関しては、以下のページでまとめています。

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元銀行員
では、ファクタリングでの遡及権はどうなのでしょうか。
◼ファクタリングは遡及権(そきゅうけん)を選べる

ファクタリングは契約内容にもよりますが、遡及権(そきゅうけん)がない=現金を返す必要が無いケースもあります。

  • 遡及権のありなしノンリコース:遡及権がない、現金を返す必要がない
  • リコース:遡及権がある、現金を返す必要がある

例えば、三菱東京UFJ銀行の【でんさい一括ファクタリング(でん括)】では、ノンリコース(遡及権がない)による割引となっています。参考サイト:三菱東京UFJ銀行

あなた
おぉ。メガバンクがファクタリングをやっているなら、それが安心だな!
元銀行員
いいえ、そうとも言い切れません!

三菱東京UFJ銀行などのメガバンク系は、知名度や実績で言えば一見利用しやすそうに見えますが、実際はそうではありません。メガバンクでは、

  • 審査が厳しい
  • 即日資金調達不可
  • 審査に2週間ほどかかる
  • 少額の取引や資本力が弱いと断られやすい
  • 3社間ファクタリングである

このようなデメリットがあります。

だからこそ、個人事業者から中小企業まで気軽に資金調達ができる、民間ファクタリングの需要が高まっているのです。

銀行系ファクタリングとは、知名度や実績では見劣りしますが、審査のし易さ、入金スピード、即日資金調達可能などの、民間ならではのメリットがあります。安心してファクタリングをお願いしましょう。

 

元銀行員
では、まとめとしてファクタリングの利用を検討する理由をお伝えします。

手形割引よりファクタリングの利用を考えるべき理由

手形割引を現在利用されている方は、決算書の流動資産の欄に「受取手形」と「売掛金」があることと思います。

元銀行員
少し専門的な話になりますが、そもそも「運転資金」とは何でしょうか?

銀行などではこう説明されます。

運転資金=受取債権+在庫資産−支払債務

サルでも分かる実例

八百屋さんは1個80円のリンゴを200個、即金で農家から買いました(支払債務0円

1個100円のリンゴを、定食屋に翌月代金受け取りの約束で100個で売りました(受取債権10,000円

手元には80円のリンゴが100個残っています(在庫資産8,000円

受取資産10,000円在庫8,000円支払債務0円=運転資金18,000円

今月中の電気代の請求10,000円が来ました。手元資金がありません・・・。さあ、どうしましょう?

そうです。この八百屋さんは支払いは即金で行いましたが、定食屋から翌月受取にした結果、代金の回収と在庫の販売が完了するまで18,000円を自分の資金で負担することになってしまったのです。

そしてさらに、定食屋が翌月払いの代金10,000円を、翌月期日の手形で渡してきている場合はどうでしょう?

あなた
当然、手形割引を利用して現金にする!
元銀行員
では手形ではなく、あくまで約束だったらどうでしょうか?
あなた
うーん、借入しかないのか…。

いいえ、よく考えてください。手形ではないですが、売掛金がありますよね。それを売ってお金に替えれば借入しなくて済むんです。

元銀行員
それこそがファクタリングなんです。

 

上記のような売上が増えている状況では、【運転資金】がどんどん拡大します。しかし、そのたびに借入をしていては、借入額がどんどん膨らむことになりかねません。

手形割引を積極的に活用している方こそ、ファクタリングの便利さ・有利さを理解できるはずです。

「手形がなければ、借入で!」と考えず、手形割引と同じようなものと考えて、ファクタリングの利用を考えてみてはいかがでしょうか?

2018年最新版!おすすめファクタリング会社

元銀行員
元大手銀行の融資業務に10年勤めた私が、厳しい目でチェックしたおすすめのファクタリング会社を条件別で比較してご紹介します。

 

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